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アンクルソックス
 本来、肌着の一部として扱われるべき靴下は、目立ってはならない洋服の一つ。スーツ姿に白いスポーツソックスが不相応な事は、現代では多くの男性が心得るようになった。

 店先の靴下売り場でもドレスソックスと呼ばれる商品群があり、概ねダークな色合いとシンプルなリブ編みを選んでおけば間違いがない。しかし遊び着のコーナーに目を移すと、こんどは色とりどり、まさに多種多様な品物が並べられていて、選ぶにも一筋縄に行かぬのである。

 ダイヤ柄、縞柄、ししゅう柄やプリントまでデザイナーの創造力を試すがごとく、あの小さなニット製品は果てしない。カジュアルな着こなしに合わせる靴下は、どうしても迷ったなら、着衣の色や柄をキーワードにすると良いもの。たとえば水色のボタンダウンシャツにチノパンツ、それでいて同系色の靴下がチラリと見えたら粋。江戸前の知恵を拝借しようというワケだねえ。

 色柄はさておき、近頃ちょっと気になる奇妙な形の靴下がある。アンクルソックスとはその名のとおり、くるぶしまで覆う短い靴下。靴を履くとニットの縁だけがのぞき、あたかも素足で靴を履いているように見えるアレだ。

 ソックスとしては異端児だけれども、これからの涼感を演出したい季節にはとても効果的。素足に上質な白い革靴なんて、はっは、どこかの俳優のようでもあるが。
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