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ビスポーク・テイラー
 考えてみると背広という言葉は興味深い。英国はロンドンのセビルロウと呼ぶ細い通りには、古くから名だたる仕立て屋が軒を連ねていて、王族や貴族、また軍人の毅然としたスーツをあつらえる職人が集まっている。

 彼らを「ビスポーク・テイラー」という。対話して仕立てるという意味の名前であり、着用する人物の目的や好み、着こなしなど、洋服に関して寸法にとどまらないアドバイスを加え、その人に最良の一着を提供する。いうまでもなく洋服にかかわる造詣は深く、その相談内容は食べ物や競馬、クルマなど趣味にまで及び、おおよそライフスタイルの御意見番といえる信頼感をそなえている。

 そんな彼らの店でを好むお客の側も顧客意識が強い。ひとたび気に入った店をみつけたら、ほとんど末裔まで営々と店を変えない。だから小さな店は、いたずらな拡大を目指すことなく何十年と続く。彼の地の紳士たちは、安易にタレントの真似をしたり、恣意的なファッション雑誌に踊らされるよりも、洋服屋と話して自分自身のスタイルを確立しようと考える価値観を美徳にしているのだねえ。

 明治以降、欧州の文化が融合した日本は後にアメリカ流儀へシフトし、玉石混淆の歴史をたどった。アイビー時代から岩国駅前で洋服屋として半世紀。日本流ビスポーク・テイラーになれると良いなあ。
| 洋服屋の洒落日記 | 12:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
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