繊研新聞の見出しに「プレッピーの流れ強まる」とありました(02.4.22付け)。メディアに「プレッピー」という文字が踊ったのは、いったい何時の事だったか。なにか無性に懐かしさを覚えるのでした。
アメリカのプレップスクールに通う学生をプレッピーと呼び、その秀才たちの育ちの良さを窺わせる上品で上質な着こなしが、当時のアイビーブームの中で脚光を浴びました。
彼らは、しかもエリートなりのバンカラ精神も持ち合わせ、カーフのペニーローファを素足で履いてみたり、フランネルブレザーを着用して帽子を被ってみたり(正チャン帽は邦人向け(^^;)、おおよそ日本人の西洋趣味では思いつかないような奇想天外な事を、あっさりと格好良くやってのけました。
いまから四半世紀も前。
当時はそれがやたらと新鮮で、どうすればプレッピーになれるか、洋服が好きだった連中は競って情報を集め、渋谷や原宿に集ったものでした。実のところ私も、そんな中の一人。
日本の若者を沸かせたプレッピールックが、21世紀の今、ふたたび流行すると新聞はいいます。たしかに展示会の様子を見ても、紺色のプレーンなブレザーだったり、きれいなデニム素材だったり、プレッピーの象徴的な記号を配したアイテムが増えてきました。
当時を知っている者にしてみれば様々に言い分があるでしょうけれども、現代版のプレッピールックには、ちょっと興味を持ってしまうのですね。アイビー万歳。