2009.04.17 Friday
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一桁の番号をつけられた台風が日本列島に接近するなど、記憶をたどっても、ここ数年の事でしかない。確かな理由は知る術もないが、昨今の地球温暖化に何かしら因果関係があるように思えてならない初夏の昼下がり。
本来、肌着の一部として扱われるべき靴下は、目立ってはならない洋服の一つ。スーツ姿に白いスポーツソックスが不相応な事は、現代では多くの男性が心得るようになった。
かつて西洋文化が舶来したころ、英語やフランス語だった洋服の名称は巧みに日本語へ置き換えられた。不慣れなカタカナ言葉を使うより、和装や暮らしの中にあった単語のほうが、仕立て職人たちにとっては扱いやすかったのだろう。
考えてみると背広という言葉は興味深い。英国はロンドンのセビルロウと呼ぶ細い通りには、古くから名だたる仕立て屋が軒を連ねていて、王族や貴族、また軍人の毅然としたスーツをあつらえる職人が集まっている。
実のところ日本における革靴の歴史は、さほど深くない。明治維新を迎え、異国に文明が舶来する以前は、もっぱら草履や下駄。すなわち植物を主たる素材に求めて、履き物をこしらえていたのである。そのころヨーロッパのかの地では、動物の皮革がもつ伸縮性や耐水性、耐摩耗性をすでに利用していた。日本人にとっての起源は「靴」という漢字にもかいま見られるではないか。